【サンリオ時間 里吉うたのさん】「タキシードサム」が教えてくれた「好きを貫き、気持ちを言葉に」の大切さ
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「BEYOOOOONDS/SeasoningS」のメンバーの里吉うたのさんは、大のサンリオファン。サンリオピューロランドの年間パスポートを持っていて、小さな頃から「タキシードサム」が大好きなのだそう。
そんな里吉さんは、サンリオの世界から得たインスピレーションをアイドル活動に活かしているのだとか。サンリオ愛溢れるインタビューをサンリオ本社にて実施しました。
6歳の誕生日に「タキシードサム」に心を射抜かれて
「タキシードサム」くんとの出会いは、私の6歳の誕生日のことでした。家族に連れて行ってもらったサンリオピューロランドで射抜かれたんです。
サムくんとはその日が初対面。丸っとした身体のフォルムと歩く姿、すべてがかわいくて。まだキャラクター全員を知っていたわけではないけれど、サムくんを見て「私、絶対この子が一番好きだ!」と思ったんです。
お顔がかわいくて、大きな帽子を被ってタキシードを着ていて、いつもおしゃれ。歩く様子も、後ろ姿も、すべてが愛しいんです。もはや、私の王子様ですね。サムくんがグッズで新しいお洋服を着ていると、胸がときめいちゃう。
今もピューロランドの年間パスポートを持っていて、いつでもサムくんに会いに行きます。ぬいぐるみを持っていくと必ず見つけてくれて、サムくんの方から駆け寄ってくれるんです。きゅんきゅんしますね。
バッグの中身もお部屋も、大好きな「タキシードサム」だらけ
グッズもたくさん持っています。自室のベッドの上にハンモックがあって、そこにサムくんのぬいぐるみを50体くらい並べているんです。毎日サムくんを見上げています。眠る時も、60cmくらいのサムくんのぬいぐるみと一緒です。とっても大きいので、ベッドのスペースの半分が埋まってしまい狭いんですが、サムくんを抱きしめると、毎日幸せな気持ちで眠れるんです。
サムくんのグッズが少なかった時期もありました。なかなかぬいぐるみが買えなかった小・中学時代は、マスコットやカプセルトイを集めていましたね。「私がいっぱい買って、集めて、『サムくん大好き!』って想い続けていれば、いつかサムくんのグッズがたくさん出るんじゃないか」と本気で考えていました。
その後、私が高校生になって、BEYOOOOONDSとして活動できるようになった頃から徐々にサムくんのグッズが増え始めたんです。そこからはもう、大人になると歯止めがきかなくなって(笑)、どんどん集めちゃいます。
2018年にBEYOOOOONDSに加入して、私のメンバーカラーがミディアムブルーに決まり、スタッフさんから「ちょっと薄めの青です」と伝えられたときは「サムくんの色だ!」と運命を感じました。本当にうれしかったです。
サムくんはおしゃれで、蝶ネクタイを365本持っているんです。私もファッションが大好きで、リボンのモチーフをたくさん集めちゃいます。きっと、どこかで影響を受けているのかな? 今日のネイルもリボンモチーフで、サムくんの蝶ネクタイのピンクを意識しました。
2020年からサムくんが「はぴだんぶい」のメンバーになって、グループ活動を始めたのも大きいです。サムくんはのんびり屋さんだけど、一生懸命はぴだんぶいの活動を頑張っています。サムくんの姿を見るたびに「私もアイドルとして、BEYOOOOONDSとしてもっと頑張ろう!」と元気が出るんです。
サンリオの世界から得たインスピレーションと学び
サンリオの世界からは、たくさんのインスピレーションをもらっています。今ピューロランドでやっているショー「Miracle Gift Parade」は、ダンサーさんの衣装もカラフルで本当にかわいいんです。
私もセルフネイルをする時や、Instagramにコスメの投稿をするときの雰囲気や配色など、サンリオの世界観を参考にしています。ポップでかわいい感じで、自分のバースデーイベントの衣装も大きなリボンをメインに、ふわっとしたスカートにしました。「踊った時に映える衣装ってなんだろう?」と、パレードもその視点で観ることが多いです。
小さい頃はショーも「かわいいな」「素敵だな」と眺めていましたが、自分がアイドルになってからは視点が変わりました。「なるほど、こういう動きをすると綺麗に見えるんだな」「こうやって表現するんだな」という視点で勉強するようになりました。
ピューロランドのダンサーのみなさんは、指先まで美しいんです。プロフェッショナルにサンリオの世界観を表現されて、大切にしていらっしゃいます。私もエンターテイナーのみなさんを自分に重ねて、観ている方が思わず笑顔になってしまうようなダンスを届けたいと思うようになりました。
私は5歳の頃からダンスを習っていて、ステージに立つお仕事をしたかったんです。「難しいことかな、現実的じゃないかな」と迷うこともあったんですが、その度にピューロランドで踊るダンサーさんを観て、夢を諦めずにやってきました。
キャラクターからも、いつも刺激をもらっています。どんな立ち位置にいても、みんなが主人公。会場には、その子の姿を見に来ているファンの方が必ずいます。私もステージに立つときは「どんなときでも、自分だけを見てくれている人がいること」を忘れないように心がけていますね。
ファンの方とのコミュニケーションも、サンリオのショーから学んだことを活かしています。私、昔は少し照れ臭くて、コンサート中も「みんな」に向けて手を振ることが多かったんです。でも、サムくんも自分のファンを大切にしていて、私がぬいぐるみを持っていると会いに来てくれるし、ダンサーさんも「私」に手を振ってくれる。そこから、私も「みんな」ではなく「ミディアムブルーのペンライトを振ってくれているあなた」に向けて手を振るようになりました。
憧れの「タキシードサム」とサンリオピューロランドで共演を果たして
2019年には、BEYOOOOONDSとしてピューロランドでコンサートをすることができました。私もピューロランドは小さな頃から何度も通った場所だし、凱旋公演の気持ちでやりきりましたね。しかも、サムくんと同じステージに立てたんです。我ながら、すごい人生だと思いました。
今年2月、また「Hello Music Festival2024 in TOKYO」で共演することができました。この5年間で、自分もBEYOOOOONDSもアイドルとして成長できたし、新人の頃よりも自信を持って「一緒にエンターテインメントを作るぞ!」のマインドでステージに立てたのがうれしかったです。
好きを貫き、気持ちを言葉にしてワールドワイドなアイドルを目指す
今後は座右の銘「夢見ることができれば、それは実現できる」の通り、夢や目標をもっと言葉に出していこうと思います。
サムくんはもちろん、サンリオキャラクターのみんなは「(サンリオキャラクター大賞で)今年は10位以内に入りたい!」とか「みんなの応援を受け止めたよ!」とか、いつもしっかりと言葉にしてくれるんです。だからこそ応援に熱が入るし、気持ちが伝わっていることがうれしいので、自分もそういうアイドルになりたいですね。
BEYOOOOONDSとしては、ワールドワイドに活躍したいです。サンリオは国籍やジェンダー問わず、みんなが楽しめます。BEYOOOOONDSも、もっと世界中で愛してもらえるようなグループになれたらいいなと。国内外、色んな場所でお仕事をして、こちらからみんなに会いに行けるアイドルになりたいですね。
里吉うたの個人としても、引き続き「好き」を伝えていきます。「これが好き!」「ここが魅力的!」と本気で言葉にしたことは、こういう風にお仕事に繋がっているんです。周りや流行に流されず、自分の好きを貫くことが大切だと思います。
ファンの方からも「遠慮しないで、好きなものを思いっきり応援したいと思えるようになったよ」と言ってもらえました。私としてはただ、ファンとして、オタクとして好きなものを好きと言っているだけなんですけど、その「好き」が周りにもポジティブな空気をお裾分けできているみたいです。
サムくんの賢さとかわいらしさのギャップや、ひたむきさが好き。私は好きが憧れに直結するタイプなので、自分もファンの方にそう思っていただけるように、これからも活動していきたいですね。
(おわり)
What’s「サンリオ時間」?
サンリオの企業理念「みんななかよく」の実現に向け、事業活動を通して笑顔を生み出した時間を「サンリオ時間」と称し、2021年より10年間で全世界で累計3,000億時間以上になることを目指しています。サンリオ時間は、商品・サービスに、お客さまが積極的に触れた“夢中”時間、そしてお客さまの日常の行動時にそばにある“寄り添い”時間をあわせた時間です。
©︎ 2024 SANRIO CO., LTD. 著作:(株)サンリオ
取材・執筆:小沢あや(ピース株式会社)