大切な人に、カードで“お花”を送ろう。 新作「フラワーボックスカード」の担当者インタビュー
みなさんこんにちは、編集担当です。
今回は、サンリオが展開するグリーティングカードの新作、「フラワーボックスカード」を紹介します。
このカード、生花で作られた「フラワーボックス」のような華やかさと立体感が特徴です。その秘密は、生花のフラワーアレンジメントの写真を使用しているところにあるようです。カードを手がけた3人にお話を聞きました。
意外と珍しい?「生花」を使ってフレッシュなカードに
ー このカードは、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
安友:通年使えるカードを作ろうという企画が上がり、テーマは「お花」に決まりました。お花というモチーフはカードの定番ですし、とても人気があります。でも意外なことに、生花を撮影した写真で作られることは少ないんです。今回は「生花」を撮影したカードに挑戦したいと思い、その道のプロの方にアレンジメントをしていただきたいと思って企画を進めました。
杉山:そこでまずは調査のために、普段からお祝い用のお花を注文していて、お世話になっているフラワーショップの「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ大崎店」に行きました。
安友:お店に着いて、スタッフの方に「生花の画像を使ったカードを作ってみたいと思っていて…」とお話したら、ちょうどそのお店に本社の方がいらしていて。企画のお話をさせていただいたら、その場でとんとん拍子に話が進んで、その日のうちにだいたいのことが決まってしまったんですよ。
―うまくいくときは、とんとん拍子に話が進みますよね。
金井:すごく光栄なご依頼で、嬉しく思いました。生花のフラワーアレンジメントは、持ってもだいたい一週間ぐらいです。それが、自分の生けたお花がカードとして発売されて、皆さまの思い出としてずっと残るなんて…。
これまでとは違う製作過程を経て…
―製作過程も、これまでのカードとは少し違っていたそうですね。
安友:試行錯誤の連続でした。流れとしては、金井さんにあらかじめコンセプトをお伝えしていた3種類のフラワーアレンジメントを作っていただき、それをサンリオが提携するスタジオに運んで撮影したのですが、見所が豊富なフラワーアレンジメントのどこを四角く切り抜くのか、どのお花を中心にするのかなど、その場で決めながらの撮影となりました。立体的なフラワーアレンジメントを画像に落とし込む作業は想像以上に難しかったですね。
金井:出来上がったカードを見たら、アレンジメントの細かなところや小さなお花まで立体的に表現してくださっていたので、感動しました。
安友:通常のカードは、企画の段階で詳細まで詰めてからデザインに移行しますので、作る過程で「完成形」がある程度見えます。ところがこのカードは、どんなフラワーアレンジメントが出来上がってくるのか、届くまでまったくわからなかった。届いたフラワーアレンジメントを、どうやって最大限、魅力的に伝えればいいのか。スピードとの勝負の中で、それを考えました。
なじみのあるモチーフで誰にでも親しみやすく
―カードを贈るのが初めての人でも手に取りやすいデザインですね。
安友:普段からサンリオのカードをご愛用いただいている方には、これまでのカードとは違った新鮮味を感じていただけると思います。また、カードを贈る習慣のない方でも、生花を詰めた「フラワーボックス」はご存じですよね。皆さんがよく知っているフラワーボックスがカードになって、しかも枯れることなく残していただけるので、初めてカードを手に取る方にも馴染みやすいのではないでしょうか。
杉山:サンリオというと「かわいい」イメージがあると思うのですが、このカードは落ち着いた印象で、大人が使えるデザインです。裏にはメッセージを書くスペースがあり、その下のスタンドを組み立てると自立させることもできます。壁にもかけられるよう、ピンの穴もあります。
―バースデー用の「ピンク」「ブルー」、多目的に使える「ホワイト」の三種類がありますね。特に思い入れのあるカードはありますか。
金井:「ブルー」です。実は自然界には青いお花がとても少ないので、アレンジメントが難しいんです。それでも紫のお花も混ぜながら、よい仕上がりになったと思います。
杉山:私も青が大好きな色なので「ブルー」には思い入れがあります。「あのアレンジメントの永久保存版ができたんだ!」って、いつ見ても感動します。
安友:私も「ブルー」です。お花の形状がいろいろあって、単調な感じがしません。今回は自分の制御できることが少ない分、出来上がったときの感動も大きかったです。
こんなシチュエーションで使ってほしい
―フラワーボックスカードを、どんなシチュエーションで誰に贈りたいと思いますか。
杉山:大先輩の女性デザイナーさんのお誕生日に、真っ赤なバラの花束に「ピンク」のカードを添えて贈りたいなあと思っています。
安友:もし身近に結婚をする人がいたら、「ホワイト」のカードを贈りたいと思っています。どんなシチュエーションにもお使いいただけますが、白が基調なアレンジになっていて、ウエディングにぴったりです。
金井:生花のフラワーアレンジメントを差し上げるときに、同じデザインのフラワーボックスカードを添えて贈る…なんて素敵だなあと思っています。
―サンリオのフラワーボックスカードと、「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」のフラワーアレンジメントをセットで販売…なんて企画も実現したら素敵ですね。
安友:「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」の一部店舗にて、カードとフラワーアレンジメントのセットを限定商品として販売いただけることになりましたので、ぜひチェックいただけると嬉しいです。
それぞれのサンリオ時間
―最後に、Sanrio Timesでは、とっておきのサンリオ時間をお聞きしています。杉山さん、金井さんのサンリオ時間を教えてください。
杉山:ハワイに住んでいる母のお友達に「ハローキティ」の大ファンの方がいて、ずっと交流が続いているんです。集めておいた「ハローキティ」のグッズを贈ると、それをかわいらしくディスプレイした写真を送ってくださったり、「ハワイでは最近クロミが人気だよ!」なんて情報をくださったり。その方との交流が、私の楽しいサンリオ時間になっています。
金井:子供のころ「リトルツインスターズ」(キキ&ララ)が大好きで、“キキ&ララ”の「おうち」でいつも遊んでいましたね。サンリオショップも大好きで、お友達のお誕生日が近づけば必ずサンリオショップに行って、予算の中で何を買おうかなあ…と悩んでいたのが、とても楽しい思い出です。
取材をおえて
たった一枚のカードですが、作り手の皆さんのものづくりに対する情熱と愛情が伝わってくるインタビューでした。お誕生日に限らず、母の日や記念日など、いつもはお花だけで済ませている相手に「フラワーボックスカード」でメッセージを送るのもよいかもしれませんね。
(おわり)
©︎ 2023 SANRIO CO.,LTD. 著作:(株)サンリオ
■撮影協力:レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ五反田本店