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世界大会が日本初開催!北欧発祥のスポーツ「モルック」の魅力

みなさんは「モルック」をご存じでしょうか。モルックはフィンランド語で棒、木の棒を交互に投げて、1から12の点数が書かれたスキットルというピンを倒し、合計で50点になるようにチームで競うフィンランド発祥のスポーツです。

サンリオは日本モルック協会と一緒にモルックの普及活動を行っており、2024年8月に北海道函館市で開催された「2024モルック世界大会 in 函館」に密着しました。19回目となる今回の世界大会はヨーロッパ以外では初めての開催で、15の国と地域から過去最多の3,211名が出場したそうです。

今回は世界各国の選手から聞いたモルックの魅力をお届けします。

空港でハローキティが選手をお出迎え

函館空港に「ハローキティ」が登場することは当日までサプライズだったので、どんな方に会えるかわくわくドキドキ…!

グリーティングが始まると、早速モルック選手が遊びに来てくれて記念写真をパチリ!

チーム名「ミックスナッツ」のみなさんと

空港にいたみなさんにも実際にモルックを持ってもらったり、投げるポーズを披露したりと記念撮影を楽しんでもらえました。

モルックとふれあう機会もお届けできたし、みなさんに喜んでもらうことができて、「ハローキティ」も嬉しそうでした♪

続いてモルック世界大会の会場に向かうと、選手たちのすごい熱気が!

モルックは、会話が多いスポーツなんだそう。試合後は相手チームともモルックの話で盛り上がることも多いそうで、久しぶりの再会を喜ぶ笑顔であふれていました。

試合中は敵、味方関係なく一緒に楽しむ雰囲気で、とても楽しそうです。

ふだん間近で見ることができない海外選手たちのプレーを、コートの周りをぐるりと取り囲むように観客が見守り、選手が狙い通りのピンを倒すと大きな歓声が上がっていました。

ルールはシンプルながら奥深い競技

選手たちを見回すと、子供から大人まで幅広い年齢層のみなさんが参加している様子が印象的です。なんでも、モルックはルールがシンプルで激しい運動を伴わないため、年齢問わずどなたでも楽しめるのだそう!

そこでみなさんにもモルックのルールをご紹介したく、日本モルック協会に伺いました。

モルックのツールセットとハローキティ

木の棒「モルック」を交互に下から投げて、1から12の点数が書かれたピン「スキットル」を倒し、合計で50点ぴったりにしたチームが勝ちです。50点を超えてしまうと、25点に戻り再スタートです。

試合は、2チーム以上で対戦します。投げる順を決め、順番にモルックを投げてスキットルを倒します。このとき、モルッカーリ(投げる位置を示す木製のツール)に触れたり、踏み越えてしまうとファールとなり0点となってしまいます…!

続いて得点の数え方。1本倒した場合はピンに書かれた数字が得点となり、複数のピンが倒れた場合は1本1点と数えます。

左は7点、右は2点となります。

完全にスキットルが倒れないと点数はカウントされません。
ピンは倒れた場所に立て直すので試合が進むにつれて投げるエリアが広がります。

世界の選手に聞くモルックの魅力

実際の試合をみていると、年齢や体力に関わらず手軽に楽しむことができる一方、ピンの倒れ方次第で局面が大きく変わるので、投げる技術、戦略、運といった多くの要素があり、奥が深そうです。

そこでモルック選手にインタビュー。モルックの魅力について教えていただきました。

1.  フランスチーム

「モルックはユニバーサルスポーツで、家族みんなで楽しめるところが好きです。モルックを通じて世界中にも友達ができました。以前、フィンランドとチェコ共和国で出会った日本人選手と親善試合をしましたよ。」

2.  ポーランドチーム

「とても簡単なルールなので、シンプルさが魅力だと思います。誰でもプレイでき、子供からシニアまで楽しめるゲームです。体力はあまり必要としないので、棒を数メートル投げることができれば十分です。モルックをプレーしていると本当に楽しくて夢中になります。」

3. 香港チーム

繁体字でモルックと書かれたユニフォームを着る香港チーム

「モルックはエキサイティングです。戦略を考える時間もあります。それは、必要なポイント数を考え、相手の戦略も考慮する必要があるからなんです。」

最後に、日本モルック協会の公式アンバサダーをつとめる森田哲矢さん(さらば青春の光)にお聞きしました。

ーモルックの魅力は何でしょうか?

森田さん:もう本当に老若男女、誰もハンデなしで遊べるっていうのが一番モルックの優秀なゲーム性だなっていうのは思います。

ーこれからプレーしようと思うかたへモルックを楽しむためのアドバイスをお願いします。

森田さん:いいか悪いかは別として、ゴミ箱にゴミを投げて入れるのが得意な人が勝つので。横着ではありますけども。普段をエンジョイですね。そういうことも楽しみながらやれるのが一番いいんじゃないかと思います。

終わりに

2024年8月、世界中から集まった643チームが思い思いに練習をするなか開催されたモルック世界大会。会場は熱気と、笑顔で交流を深める姿であふれていました。

スポーツは、文化、国籍、世代などさまざまな違いをこえて「みんななかよく」なれる方法のひとつ。モルックの会場でも国を超えてなかよくする選手たちにたくさん出会えました。

サンリオタイムズはこれからもモルックの魅力を伝えていきますので、お楽しみに!

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