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4月16日はポムポムプリンのお誕生日! 担当デザイナーにインタビュー

こんにちは!Sanrio Times編集担当です。
4月から新年度がスタートしましたね。
進級・進学、就職など新生活がスタートした方も多いのではないでしょうか。

そんな4月で忘れてはいけないのが、4月16日の「ポムポムプリン」のお誕生日!
今回は、「ポムポムプリン」の担当デザイナーにインタビューしました。

ポムポムプリンって?

こげ茶色のベレー帽がトレードマークの、ゴールデンレトリバーの男のコ。
のんびり屋で、好きな言葉は「おでかけ」、嫌いな言葉は「おるすばん」。
くつ集めが趣味。まだ子犬の“プリン”の夢は「もっともっとおっきくなること」。

“プリン”の愛称で親しまれていて、見た目はスイーツのプリンにそっくり!

「プリンの妖精だと思っていた」というお声もありますが、犬のゴールデンレトリバーをモチーフにしたキャラクターなんです。

「ポムポムプリン」誕生秘話

ー 地井さん、今日はよろしくお願いします。
まずは「ポムポムプリン」がどうやって生まれたのか教えてください。

地井明子(以下、地井)
犬の新キャラクターをデビューさせようと社内デザイナーによるコンペが行われました。そこで上位だったキャラクターをサンリオショップでお客様にアンケートをとったのです。

ーサンリオショップに足を運んでくれるサンリオファンの方が選んでくださったんですね。

地井: ショップに上位3キャラクターのぬいぐるみマスコットを並べ、それを見て投票してもらったんです。
その結果、 “プリン”が最も支持を得ることができてデビューが決定しました。

ー ぬいぐるみマスコットを見て投票していただくというのは面白い試みですね!
お決まりのポーズはあるのでしょうか?

地井: 当初からいろいろなポーズのデザインがありましたが、「ポムポムプリン」と言えばこれ! と決めた定番のポーズや洋服があるわけではないので、裸一貫で勝負です(笑)

ープリンの名前の由来はやはり見た目からなのでしょうか?
おいしそうな食べ物と描かれるシーンも多いので、つい犬であることを忘れてしまいそう・・

地井: ゴールデンレトリバーなのですが、名前は“プリン”なんです。

“プリン”の飼い主のお姉さんがこげ茶色のベレー帽を乗せてくれて、それがまるでプリンみたいだね!ということで、“プリン”になりました。

ベレー帽をとった“プリン”とお友だちの“マフィン”

ー 最初のグッズはどのようなものだったのでしょうか?

地井: デビューして第一弾の商品はぬいぐるみやマスコット、ステーショナリーを中心としたグッズなど小中学生の新学期に向けての商品でした。

低年齢向けを想定していたのですが、早い時期から大人のファンも多かったように思います。

ポムポムプリンの住むところは?

ー “プリン"やおともだちはどのようなところに暮らしているのでしょうか?

地井: “プリン”たちは自然が近くにあるところで暮らしています。
奥の方にある、プリンにそっくりの山(プリン山)にハイキングに行ったりもしているんですよ。

“プリン”のお家は、飼い主のお姉さんの家の玄関にあるプリン用バスケットです。

おしゃれ大好き、大きなリボンがお気に入りの“マカロン”は、ビューティーサロンで暮らしています。プードルに憧れて、ふわふわにしてもらっているんですよ。

ちなみに、"プリン"のパパは探偵で、ママは“プリン”の飼い主のおねえさんのケーキ屋さんで働いています。

ー “プリン”とお友だちが毎日過ごしている様子をもっと知りたいです!

地井:「ポムポムプリン」の公式Twitter(@purin_sanrio)で知ることができますよ。

2014年にスタートしてからもう10年くらいになるのですが、投稿はほぼ毎日行っていて、かぶり物や意外性のあるポーズなどが特に人気のようです。

昨年9月からTwitter内で連載を開始したチームプリン漫画(通称 ちむぷり漫画)では“マフィン”や“スコーン”など“プリン”のお友だちの視点でショートストーリーが展開されています。

イラストや商品だけでは見えてこなかったキャラクターの意外な一面が発見できるので、ぜひチェックしてみてください。

「ポムポムプリン」の公式Twitter(@purin_sanrio)より

https://twitter.com/purin_sanrio/status/1618881520462364678 

日本はもちろん、海外でも大人気!

―“プリン”は「サンリオキャラクター大賞」でも8年連続3位以内にランクインする人気ですね。最新ニュースを教えてください。

地井「ポムポムプリン」のキャラクタールームが2023年3月に銀座・札幌の2つの三井ガーデンホテルに誕生しました。
3つのデザインで計5室のお部屋があり、私もオープン前に拝見させていただきましたが、それぞれのお部屋に"プリン”のかわいさが溢れていました。


海外でも活躍するポムポムプリン

「ポムポムプリン」は日本のみならず海外でも活躍中で、「2022年サンリオキャラクター大賞」における海外(国/地域)順位は下記のようになっています。
● 台湾 1位
● イギリス 1位
● シンガポール 2位
● アメリカ 3位
● フランス 3位
● タイ 3位

ー海外(国/地域)順位を見たとき、どう思われましたか?

地井:台湾やシンガポール、タイといったアジア圏でも上位に入っているのは嬉しいですね。イギリスでも1位にランクインするほど“プリン”のファンがいることに驚きです。

―2022年には香港のメトロプラザ(Metroplaza)にてクリスマス装飾とポップアップストアが行われていましたね! 
テーマが宇宙で、宇宙飛行士に扮した“プリン”たちがかわいかったのを覚えています。

ー 海外で印象に残っている出来事はありますか?

地井:以前から台湾、香港などのアジア圏では、子どもから大人の方まで幅広くキャラクターグッズを身につけている方が多い気がしますね。
キャラクターに親しむ文化があるからなのか、"プリン"もすんなり受け入れてもらえたようです。アジア圏では黄色は好まれる色でもあったようです。

以前、“プリン”の海外初のサイン会を台湾で行った際にはすごく多くの方が来てくれて、“プリン”の登場するミニショーもとても盛り上がりました。

日本で行われるサイン会に海外から来てくださる方もいらっしゃいますね。

サイン会はファンと繋がる大切な場所!

ー サイン会の話題が出たところですが、2023年3月にも池袋(東京都)でサイン会が行われていましたね。

地井: サイン会はファンの方と直接交流できる楽しみがあります。

色紙に"プリン"やお友だちのデザインを描くのですが、ファンの方が笑顔になっていくのをみたりするととても嬉しく、こちらも笑顔になります。直接お話しもできる良い機会です。

ー普段から“プリン”を応援してくださっているファンの方とお話できるのは嬉しいですね!

地井:"プリン"との出会いや思い出話を聞いたり、商品のアイデアをいただいたり、ご結婚されるファンの方には、Happy Weddingと書かせていただいたり、人生の節目のお手伝いができることもあります。

25年も担当デザイナーをやっていると、シングルだった方が、カップルでいらっしゃるようになり、その後はお子さんと来られるようになったりすることもあり、微笑ましく思うとともに、長く続けてきたなと感じます。

ー サイン会に来られるのはどんな方が多いですか?

地井: 「ポムポムプリン」のデビュー当時からのファンや、最近ファンになった方、今は20代、30代の方が多いです。中には遠方から駆けつけてくれる方も。ありがたいです。

また、最近はカップルで来られる方や、男性ひとりでいらっしゃる方も増え、
「彼女がポムポムプリンが好きで、僕までハマってしまった」という人も。

「サンリオピューロランドで好きになった」
「コロナ禍で家にいたときピューロランドの動画で動いてるプリンくんの姿を見てハマっちゃった。プリンくんは前から知ってはいたけど、動きを見てすっかり好きになってしまった」と、「動いているプリンくんが好き」という声も多かったですね。

ー “プリン”の好きな言葉は「おでかけ」というくらいですから、いろんな場所で会える機会が多いような気がします。

地井: デビュー20周年の際に行った“だきつきプリン”が本当に大人気で。
まんまるとしたフォルムが立体物との相性がいいのかもしれません。

東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードの柱にポムポムプリンのぬいぐるみが“だきつきプリン”が登場しました(2016年)

ー 「おでかけ」が好きな「ポムポムプリン」ですが、今はどこかにおでかけ中ですか?

地井: JR新宿駅東口の大型街頭ビジョン「クロス新宿ビジョン」に登場中です!巨大な3Dになった”プリン”に会えますよ。

今年は「アルタビジョン」と「NEWNO・GS新宿ビジョン」の3画面が連動し、”マフィン”、”スコーン”、”ベーグル”も一緒にやってきています。”プリン”とお友だちの”チームプリン”のかわいい動画を見ることができます。

紀伊國屋書店新宿本店ビル前のHASHIRA VISIONでも映像が流れ、そこには約2メートルの巨大バルーンが登場します。

(※3D動画、バルーンともに2023年4月10日までの期間限定開催)

ー この巨大バルーン、どこかでみたような・・?

紀伊國屋書店新宿本店ビル前のHASHIRA VISIONと巨大バルーン

地井: このデザインは先ほどお話しした池袋(東京都)のサイン会で描いたものと一緒なんです。

“プリン”のまわりに“マフィン”、“ スコーン”、“ベーグル”が集まっているほのぼのした雰囲気ですよね。

バルーンなのですがふわふわとした起毛素材になっていて、見た目にもこだわりました。

ー 新宿には新しくサンリオショップもオープンしましたね。

地井:「Sanrio 新宿店」には4月10日までの期間限定で「ポムポムプリン」が遊びに来ていて、店内の床のところどころにも“プリン”の足跡がついています。

足跡をたどっていくと、くいしんぼうの“プリン”は、ハローキティのポップコーンマシーンの上でポップコーンを食べているんですよ。

ファンのみなさまへのメッセージ

ー 「ポムポムプリン」のファンの方へメッセージをお願いします。

地井:いつも“プリン”となかよくしてくださって、ありがとうございます。

いつか実現できたらいいなと思っていることなのですが、私の夢は、なかなか会いに来られない遠方の方に、こちらから会いに行くことです。

“プリン”は食べ物と相性がいいので、お散歩が好きな“プリン”と一緒に全国のご当地グルメを楽しむキャラバンのようなことをしてみたいですね。

これからも“プリン”と仲良くしてくださいね。

地井さんのサンリオ時間

ー 最後に、Sanrio Timesでは、お話をお聞きした皆さんにとっておきのサンリオ時間をお聞きしています。

地井: 私は石川県小松市出身なのですが、ご縁があり2020年から「ポムポムプリン」が小松市のイメージキャラクター「カブッキー」とコラボし、小松市の応援隊長をしています。

“プリン”が小松で活躍する様子が新聞やテレビに出ると、地元の同級生や家族が話題にしてくれます。

“プリン”を通じてみんなが楽しんでくれたり、繋がるきっかけになっていると思うとそれに関われているのをとても幸せに感じています。

Profile:地井明子(じい・あきこ)

1989年株式会社サンリオに入社し、キャラクターの制作に携わる。「ポムポムプリン」デビュー翌年(1997年)から現在に至るまで、担当デザイナーとして、キャラクターの育成に取り組んでいる。

終わりに

おでかけが大好きな“プリン”は、4月10日まで新宿にお散歩中とのことでしたが、これからもどんな場所におでかけするのか楽しみです。

(おわり)

取材・文:あずさゆみ
写真:あずさゆみ

(profile)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。

©️ 2023 SANRIO CO., LTD.   著作(株)サンリオ


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