【サンリオ時間 小林萌花さん】ハローキティは推しというより、家族であり友達
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「BEYOOOOONDS/SeasoningS」のメンバーである小林萌花さん。音大卒で、コンサートでも得意のピアノを披露されています。
小さな頃から「ハローキティ」が大好きで、毎日キティに話しかけているという小林さんに、キティ愛を伺うインタビューをサンリオ本社にて実施しました。ピアニストを夢見るキティへのメッセージもあり、盛りだくさんです。
2歳でハローキティと出会ってから、キティ尽くしの毎日
私がハローキティと出会ったのは2歳の頃でした。母の友人にキティのぬいぐるみを貰ったことがきっかけです。お気に入りでいつも肌身離さず持っていたんですが、ある日、私が無くしてしまって大騒ぎ。結局同じキティを母が買ってくれたのを覚えています。
それからキティが大好きになり、おでかけするたびに母にぬいぐるみやグッズをおねだりするようになりました。新宿にあった「Sanrio Gift Gate(現在は紀伊国屋書店新宿本店1Fに移転)」にもよく行きましたね。幼稚園の通園バッグも母がキルトを縫って作ってくれましたし、お泊まり会もキティのまくらを持っていって、一緒に寝ました。
今でもキティ尽くしの毎日。スマホケースもコスメポーチも、意識していなくても、自然にキティを選んじゃうんです。お友達やメンバーからも、よくプレゼントしてもらいます。
とにかく、キティのお顔が好きで、キティ一筋ですね。ピアノが好きなこと、夢がピアニストなこと、ママの作った料理が好きなこと、イニシャルがHKなことなど私との共通点も多くて、不思議な縁を感じます。
ピューロランドで感じたハローキティたちの凄さ
この間、メンバーの里吉うたのちゃんとサンリオピューロランドに行き、「Miracle Gift Parade」を観て、感動しました。対立する立場の「闇の女王」が出てくるんですが、キティたちは退治しようとしないんです。「みんなの“おもいやり”と“なかよく”の心を闇の女王に届けましょう!」と呼びかけることで、みんななかよく、平和な世界を取り戻しました。
世の中には、いろんな考えの人が一緒に暮らしています。みんなに思いやりをもって接することが大事だなと改めて考えるようになりました。
BEYOOOOONDSも違う個性を持つ人間が11人集まっていますし、お互い気遣いをしながら活動してきました。キティや仲間たちがみんなに優しく接するところは、BEYOOOOONDSのメンバーと似ているかもしれません。「わたし」だけじゃなくて、「みんな」を大切にしているんですよね。
「KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~」は残念ながら観られなかったんですけど、キティたちが歌舞伎をやっているのを知って衝撃を受けました。私もピアノをやっていて「クラシックに馴染みがない方に、どうやったら楽しんでいただけるんだろう?」といつも考えるんです。
きっと、伝統芸能である歌舞伎もそうだと思います。キティたちの頑張りが、初めて歌舞伎を知る一歩に繋がるでしょうし、私もみなさんとクラシックを繋げるきっかけを作りたくて、ピアノをより頑張っていこうと思いました。
憧れのハローキティとの共演を果たして
「LIVE BEYOOOOOND1St サンリオピューロランドSP(2019年12月開催)」ではキティたちと初共演し、サンリオピューロランドのステージでパフォーマンスすることが叶いました。
BEYOOOOONDSはサンリオキャラクターが好きなメンバーが多いのでとってもワクワクしましたし、同時に発売されたコラボグッズも、とにかく嬉しかったです。「ハローキティ×小林萌花」という言葉を見ただけで泣きそうでしたね。当日もみんなで興奮したんですが、大好きなキャラクターには尊すぎて近寄れず……。結局、キティとはおしゃべりできませんでした。
それから5年後、今年2月にも「Hello Music Festival2024 in TOKYO」でキティたちと共演の機会をいただきました。前回のリベンジの気持ちもあって、私からキティにたくさん話しかけに行きましたね。「ついに4Lのキティのぬいぐるみを買ってもらったんだー!」と 言ったらすごく驚いてくれたり、たくさん写真を撮ってくれたりして嬉しかったです。
当日はBEYOOOOONDSとサンリオのみんなで「KAWAII FESTIVAL」を踊ったのですが、キティの声と歌詞がとっても可愛くて大好きな曲になりました。この曲は、歌詞がとにかくかわいくて。とくに「泣いちゃいそうなほどうれしいの」の部分。私はキティが存在してくれるだけでうれしいので、まさに歌いながら涙ぐんじゃって。一緒にステージに立てたことがありがたかったです。
ハローキティは推しというより、家族であり友達
「推し活」という言葉がありますし、実際にキティもたくさんの人に推されています。でも、私の中でキティは推しというよりは、家族や友達なんです。常に隣にいてくれる感覚ですね。
私にとってのサンリオ時間は、朝起きたとき、寝るとき、お仕事に行くとき、お仕事から帰ってきたときにキティのぬいぐるみとハグをする時間です。キティとじっくり触れ合うのは、仕事帰りや寝る前。ベッドのまわりにいっぱいいるぬいぐるみの毛並みを直しながら、「かわいいね」「きれいだね」と褒めています。
そして今日頑張ったことを話して、キティに聞いてもらうんです。悩んでいることやモヤモヤも受け止めてくれますね。私は息抜きが苦手で、ずっとハイになっちゃう性格なんですけど、キティとの時間が癒しです。
ピアニストを目指すハローキティに、プロとしてメッセージ
キティの夢の1つはピアニストなので、私からアドバイスをさせていただきます。何かに取り組む時、「好き、楽しい」という感情が大事です。それに加えて「誰かのために」頑張ることで、夢を叶える道が見えてくるのではないかと思います。
「プロフェッショナル」として仕事をするのであれば、「好き」だけではどうにもなりません。本番のための準備、練習、選曲も、人のために頑張ることで見えてくることがあります。私も応援してくれる母、ファンの方、そしてBEYOOOOONDSのみんながもっといろんな人に知ってもらえるように弾いています。お仕事である限り、自分以外の人のことを思い浮かべることは大切です。
私もピアノは好きだけど、練習は「頑張らなければいけないもの」とネガティブな気持ちを持っていた時期もありました。でもプロの世界に入ったら、練習が嫌なんて言っていられません。だからこそ、人のためにやる心が必要ですね。
小さいときは、練習や発表会を頑張ったら、ご褒美にキティを買ってもらっていました。今もそうで、テレビ番組『芸能界特技王決定戦「TEPPEN」2023夏』に出演した後には、母が4Lのキティをプレゼントしてくれました。家では練習で疲労困憊だったんですけれど、キティが支えになりましたね。
私の夢は、もっとたくさんの場所で、ピアノを弾いていくことです。演奏も幅を広げていきたいですし、BEYOOOOONDSとしても大きなステージに立ちたいですし、「BEYOOOOOPHONIC(フルオーケストラ編成で開催されたコンサート)」のように、クラシックとの融合で、みなさんに楽しんでいただけたらと思います。
(おわり)
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取材・執筆:小沢あや(ピース株式会社)