競技は「私の生き様」、サンリオは「私の人生」
2025年7月、サンリオはパラアルペンスキー選手の村岡桃佳さんとスポンサー契約を締結しました。村岡さんは、これまでのパラリンピック冬季大会で金メダル4つを含む計9個のメダルを獲得されています。
サンリオのキャラクターが大好きだという村岡さんに、キャラクターと過ごす「サンリオ時間」、そして競技についてお話しいただきました。サンリオ本社にて実施したインタビューの模様をお届けします。

Profile: 1997年3月3日、埼玉県深谷市出身。4歳の時に病気の影響で車いすでの生活となる。
小学校3年生でチェアスキーと出会い、競技の道へ。
平昌2018パラリンピックでは出場5種目全てで表彰台に上がり、うち1種目で金メダルを獲得。
北京2022パラリンピックでは、金3個、銀1個の計4個のメダルを獲得。
幼い頃の憧れと将来の夢

家族の影響もあって、生まれたときから身の回りに「ハローキティ」のグッズがあふれていました。洋服、髪飾り、誕生日ケーキやひな人形まで、全てがキティちゃん。私の日常にすっかり溶け込んでいましたね。
みんなを明るくしてくれる元気で優しいキティちゃんは憧れの存在で、小さい頃の夢は、「ハローキティになること」でした。
特に好きなのは、双子の妹であるミミィちゃんと一緒にいるときです。明るいキティちゃんと、ちょっぴり内気で恥ずかしがり屋なミミィちゃん。そのふたりの関係性がすごく好きです。
「サンリオピューロランド」への特別な思い
キャラクターが好きなのはもちろんですが、「サンリオピューロランド」には特別な思い入れがあります。
私は4歳のとき、病気が原因で歩けなくなり、それ以来ずっと車いすで生活しています。
まわりの友達はみんな健常者で、自分との違いや、私だけが同じことをできないという思いが少しずつ心に積もっていき、もともとは活発な性格だったのですが、家にこもりがちになってしまいました。
そんな私の様子を見て、家族が連れて行ってくれたのがピューロランドでした。
そのときに観たショーやパレード、ピューロランドで触れた空気や場所は、今でも心に強く残っています。家族も私が喜ぶ姿を見て、何度も連れて行ってくれました。
ピューロランドは、私にとって「元気をもらえる場所」でもあり、「心が落ち着ける場所」。今でも足を運んでおりますが、私にとって思い入れが強い場所です。
「ポチャッコ」との出会い
サンリオのキャラクターの中でも大好きな「ポチャッコ」と出会ったのは、保育園の頃です。通っていた保育園でお昼寝の時間があったのですが、家ではいつも家族と一緒に眠っていたこともあり、一人きりで眠るのが寂しくて、なかなか眠れなかったんです。
そんな私の様子を見て、先生が特別にぬいぐるみの持ち込みを許可してくださって。そのときに連れて行ったのが「ポチャッコ」のぬいぐるみでした。一緒にいると、安心して眠れたのを覚えています。
それ以来、ずっと「ポチャッコ」が好きで、今では日々の練習にも欠かせない存在になっています。タオルや巾着、靴下、水筒など、持ち歩くアイテムのほとんどが「ポチャッコ」です。お気に入りのグッズは保存用として、もう一つ用意しています。気がつけば、家の中に「ポチャッコゾーン」が出来上がっていました。揃えようと思って集めていたわけではないのに、自然と増えていったんです。
特に思い入れがあるアイテムは、マスコットホルダーですね。1年の半分以上は海外遠征に出ていますが、カバンに付けて一緒に連れていきます。

「ポチャッコ」の全部が好きですが、特に好きなのは「ポチャッコ」の“おしり”ですね。おしりにフィーチャーにしたグッズが登場した時はとても嬉しかったです。それと頭文字「P」と書いてある赤い洋服を着た「ポチャッコ」も好きです。
周りの方々も、私の「ポチャッコ」好きをよく覚えてくださって、練習場に忘れ物をしても、「ポチャッコ」のグッズだとわかると、名前を言わなくても「これ、桃佳のだよね」と気づいてくださるようになりました(笑)
サンリオは「私の人生」

北京2022パラリンピック前に、「ポチャッコ」から応援のサイン色紙をいただいたことは、今でも忘れられない大切な思い出です。色紙には私の名前まで入っていて、本当に嬉しかったです。我が家には、これまでに獲得したメダルを飾っているショーケースがあるのですが、その中に、このサイン色紙も一緒に飾っています。
競技と出会ってから、私は大きく変わりました。今では日々の生活の全てを、競技を中心に組み立て、時間を費やし、取り組んでいます。
競技は 「私の生き様」だと表現するのですが、サンリオは 「私の人生」です。競技とともに生きる今も、私の人生に寄り添い、一緒に人生を築いてくれる存在ですね。
だからこそ、今、ユニフォームにサンリオのロゴとキティちゃんが入っていることを、心から嬉しく思っています。
スポーツ活動を応援いただけると聞いたときは、競技者としての喜びであると同時に、一人のファンとしても、まるで夢のような出来事でした。
本当に嬉しくて、すぐに家族に報告しました。私が好きなことは、家族もよく知ってくれているので、みんなで喜びました。周りの方々も「本当に良かったね」と、たくさんの温かい言葉をいただきました。
高度な技術と迫力が交錯するパラアルペンスキー!

私が取り組んでいるパラアルペンスキーは、「雪上のモータースポーツ」と呼ばれることもあるほど、スピード感たっぷりの競技です。
旗と旗のあいだを通ってコースを滑り、スタートからゴールまでのタイムを競います。旗の位置やコースの形は毎回変わるため、滑り方を都度見極めて、リズムを変えたり、滑る幅を調整したりする技術が求められます。
競技には5つの種目があるのですが、その中でも私が得意なのは「大回転」です。「技術系」に分類されるこの種目は、旗と旗の間隔が狭く、ターンの数も多いため、スピードだけでなく高度な技術も必要になってきます。練習でも本番でも、「どこを通るか」「どこを削るか」といったライン取りは、常に意識していますね。
恐怖の先にある「爽快感」
「スピード系」の種目である「滑降」では、旗と旗の間隔が広く、滑走ラインも直線的になります。その分スピードが出やすく、時速100キロを超えることもあるんですよ。
雪面近くを生身の体ひとつで滑っていく…それはまさに非日常の世界です。私が使っているチェアスキーは目線が低いので、スピード体感はさらに強くなります。
シーズン序盤は、目が追いつかず、恐怖心が勝ってしまうこともあります。オフシーズン中もなるべく感覚を保てるように視覚トレーニングを行っていますが、やはり実際の滑走とは違います。
それでも滑り続けたいと思えるのは、恐怖の先に「爽快感」があるからです。試合の前にコースを下見できるのですが、頭の中で描いたライン通りに滑り切れたときの快感や達成感は、何にも代え難いです。
「やってみたい」の気持ちを大切に
私自身、特に意識しているわけではないのですが、新しい目標が次々と浮かんでくるんです。
もともと、「新しい環境に飛び込むこと」や「未経験のことに積極的に取り組むこと」は、得意ではありません。でも、「やってみたい」という気持ちが芽生えたときには、その気持ちを何よりも大切にしています。
「苦手だからやらない」ではなく、「やってみたいから挑戦する」。
そんな気持ちを大切にしながら、これからも日々、新しいことに挑み続けていきたいと思っています。

終わりに
サンリオのキャラクターとともに歩んできたエピソードから、アスリートとして世界の舞台で挑戦し続ける姿をお話しいただきました。
サンリオは、村岡選手の挑戦に寄り添い、応援してまいります。
サンリオ時間とは?
サンリオの企業理念「みんななかよく」の実現に向け、「One World, Connecting Smiles.」を胸に事業活動を通して笑顔を生み出した時間を「サンリオ時間」と称し、2021年より10年間で全世界で累計3,000億時間以上になることを目指しています。サンリオ時間は、商品・サービスに、お客さまが積極的に触れた“夢中”時間、そしてお客さまの日常の行動時にそばにある“寄り添い”時間をあわせた時間です。

©︎ 2025 SANRIO CO.,LTD. 著作:(株)サンリオ
