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世界のみんなとなかよくするために! サンリオは、エデュテイメントはじめます。

こんにちは、サンリオの広報担当です。
突然ですが、サンリオは新事業として、教育事業に本気で取り組んでいます! と言ってもみなさん「?」マークでいっぱいだと思います。

ひとことで言うと、自己肯定感を高める、自分のことが好きになる教育です。いつも近くにいるなかよしのキャラクターと一緒に、遊んでいる、楽しんでいると、いつの間にか自然に知識がつく” エデュテイメント”を取り入れたものなんです。

エデュテインメント(英: edutainment)は、娯楽でありながら、娯楽と関係ない分野の教育として機能するようなエンターテインメントの形式である。

出典:Wikipedia

サンリオがこれからどのようにトライするのか、エデュテイメント事業室 ゼネラルマネージャーの T. K. に話を聞きました。サンリオの考えるエデュテイメントの未来をまとめたストーリー。ぜひご一読ください。

グローバルでみんななかよく!

―本日はどうぞよろしくお願いします。サンリオが教育サービスに取り組むのはなぜですか?

T. K. : サンリオの企業理念は「みんななかよく」です。それを深く掘り下げてひも解いていくと、やはり教育とは切っても切れない意味があると考えたんです。みんなとなかよくするためには、まず自分となかよくするということだと思うんです。言い換えると「自己肯定」ですね。そして、自分の良さを認めた次には、その良さを伸ばそう、育てよう、という教育の領域につながると考えたのです。

―では、最初に英語教育からスタートするのはどうしてでしょうか?

T. K. : 未来における「なかよく」って、今よりもっと国境を越えて、世界中となかよくすることだと思うんです。その中で英語を学ぶことは、すごく大きな意味があります。私たちが最初にトライすべき教育は「英語」だと考えました。

―確かに、日本の「英語」を話せる人の割合は人口の10%未満だという統計もあって、先進国の中でも低い方なのですよね。何年もかけて勉強したのに(悲)。

T. K. : 専門家の意見によると「日常会話レベルだったら、中学校で習うような基礎英語でも可能なはずなのに話せる人が少ない」とのこと。これは、話す人が完璧に話さないといけない、とハードルをあげてしまっていたり、心理的な壁や、実践できる会話の場が少ないことが原因という説もあります。

また、30~40代の親世代は「学校で英語を勉強したけれど、自信をもって英語を話せない・・・」そんな経験をされた人も多く、『自分の子どもには英語を話せるように』、また『臆することのないようにしてあげたい』という声も多いそうです。それを聞いた時に、サンリオのエンターテイメントと教育を掛け合わせれば、英語が通じることの楽しさを伝えられるのではないかと「英語教育」からスタートすることになったんです。そして、キャラクターがいることで遊びと学びの垣根をなくすことができるのではないかと考えました。

T.K. さん。元々顔出しの予定でしたが、急に恥ずかしくなってしまったそうで、顔に大好きな「ハンギョドン」をのせることになりました。

遊びと学びの垣根をなくして自己肯定感が高まる!

T. K. : 日本の教育は「詰め込み式」と言われることも多いのですが、詰め込み式の学習では『どれだけ覚えて、出来ているか』という達成度を調べるための現状の試験のような確認が必要ですよね。それよりは『頑張っていることそのものを評価をするような教育システム』こそが必要だと思いました。頑張っている自己を肯定されることで、挑戦そのものの楽しさを知り、学ぶことへの理解が深まると私たちは考えました。

―「自己肯定感」を高めることが、大切なんですね! そこにはなんと、サンリオのキャラクターのあり方からヒントを得たとお聞きしました。

T. K. : サンリオのキャラクターって、正面を向いて目線をあわせてくれるキャラクターが多いですよね。あぁキャラクターたちは、寄り添ってくれているんだな…… って感じたんです。家族以外で、これほど自分のことを肯定してくれると感じるのはすごく不思議ですし、キャラクターの持つ魅力ですよね。そういうあり方に影響を受けて、プロジェクトがポジティブに進みました。

―サンリオのキャラクターのあり方から遊びと学びの垣根をなくすことを発想されたんですね。英語の楽しさを知って、親しんでもらう第一歩ということでしょうか?

T. K. : 勉強が嫌いな子はいますが、遊びが嫌いな子の話はあまり聞いたことありませんよね(笑)。サンリオのキャラクターと体を動かしたり遊んでいるうちに、その遊びが自然と学びになるような教育ができたらいいなぁと思いました。
技術の進歩スピードも凄いですし、未来が見通しづらい今、わかりやすい正解というのがなくなりつつあると思うんです。人間が本来大事にすべきこと、人間の根幹になりうるものを学べるようなサービスであるべきだと思っています。

今回の取材には「ハンギョドン」が駆けつけてくれました。

アカデミックとの連携が意味のある教育を生み出す。

―教育事業に取り組む上で、サンリオが大事にしているもう一つのことは、実証実験により得られた知見や科学的な裏付けだそうですね。

T. K. : アドバイザーの東京大学大学院 教授で子どもの認知機能を研究する発達認知科学の専門家の開 一夫先生や、今回の英語教材を監修していただいた玉川大学 名誉教授で乳幼児の言語獲得・発達研究の専門家の佐藤 久美子先生などアカデミックな先生たちと連携し、科学的な裏付けを非常に大事にしています。
私たちが持つキャラクターやエンターテイメントの経験と、教育の専門家のみなさんと知識を掛け合わせることで、本当の意味でのエデュテイメントになると考えています。

(左から)アドバイザー 開 一夫先生
「もいもい」「シナぷしゅ」監修
東京大学大学院 教授
専攻である赤ちゃん学、発達認知神経科学の観点から、親が知らない幼児が興味をひくポイントをアドバイス。

英語教材監修 佐藤 久美子先生
 NHK Eテレ「えいごであそぼ」「えいごであそぼwith Orton」総合指導
玉川大学大学院 名誉教授
乳幼児の言語獲得・発達研究に従事し、その科学的成果に基づいて、楽しく学べる英語カリキュラム・教材を作成。多数の小学校、教育委員会で研修講師をつとめる。


―今回の英語教材には新たに制作したキャラクターが登場すると伺いました。キャラクターの誕生も、アカデミックな研究がベースになっているそうですね。

T. K. : 幼児の前に複数のキャラクターを並べ、アイトラッカーで目線の動きを計測しました。その実験を通して、「自然と目がいってしまう」「好んで見てしまう」キャラクターを制作しました。

―アイトラッカーというのはどんな実験なのですか?

T. K. : 幼児がどこをどのくらい見ているのか「アイトラッキング」という技術でわかります。実際のアイトラッキング実験により視線の軌道を集計した結果の一例ですが、こんな感じでした。右下のキャラクターに視線が集まっている様子がわかります。

T. K. : 今後、キャラクターが動いていくのですが、幼児は、言語を覚えるのに耳だけではなく口の動きも大切という専門家のみなさんのご意見から、アニメーションも口の動きと声を同期させるリップ&シンクを重要視しています。実験を元にチューニングしているんですよ。
また、別の研究機関とも実証実験を行い、親と子のコミュニケーションのデザインを設計して、玩具などに取り入れています。

―こういったキャラクターの生み出し方もサンリオでは新しい試みですね。完成が楽しみです。

これからのサンリオが考えるエデュテイメント!

―現在の日本では、さまざまな角度から教育が論じられていますが、長年子どもに寄り添ってきたサンリオだからこその思いがあると思います。

T. K. : 知識を詰め込むことではなく、自分の好きなものを見つけて、追いかけられる好奇心を持つことや、お子さん自身の気持ちやあり方というのをサポートしてあげること。それこそがこれからの教育のあるべき姿なのではないかと思っています。サンリオは昔から、コミュニケーションというのを大事にしてきた企業なんです。だからこそ、教育分野に関してもさまざまなコミュニケーションを生み出していきたいですね。

T. K. : サンリオのエデュテイメント第1弾は英語でスタートしますが、これからもさまざまなコンテンツやプロダクト、サービス、場所にも次々とトライしていきます。少し先の話になりますが、サンリオピューロランドのアトラクションの計画もスタートするんですよ! 英語教材で学んだことを体験・実践できるアウトプットの場にしますので、そちらもお楽しみにしていただければと!

―本日はありがとうございました。

英語教材は、映像・音楽・玩具や絵本など、さまざまなコンテンツ山盛りで、2023年3月発売予定ですので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。新キャラクターはもちろん、みなさんにお馴染みのキャラクターも続々登場します。

わたしのサンリオ時間!

―最後にとっておきのサンリオ時間について教えてください!

T. K. : 私自身、目がギョロギョロしているので家族に「ハンギョドン」みたいと言われるんです(笑)。誕生日プレゼントにヘアバンドと前髪クリップをプレゼントしてもらいました。お風呂上がりに使ったりしているんですよ。

愛用中の「ハンギョドン」アイテムたち!

T. K. : 先日も子ども二人とクレーンゲームで「ポチャッコ」のぬいぐるみをゲットしました。そうやって家族でサンリオキャラクターに触れている時間が、私にとってすごく大事なサンリオ時間なんです。

取材をおえて

サンリオが新しく手がけるエデュテイメントについて、少しでもイメージしていただけたらとっても嬉しいです。世界中のみんなとなかよくできたらすごく素敵なことだと思いませんか?
これからもこちらのnoteでエデュテイメントに携わってくれた専門家のみなさんにお話をお伺いしたり、さまざまな角度からリポートしていく予定ですので、ぜひお楽しみにしていただければ幸いです。

(おわり)

© 2022 SANRIO CO., LTD.   著作:(株)サンリオ

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