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Sanrio Nakayoku Project 「みんななかよく」世界中に笑顔の輪を広げていく!

こんにちは!  Sanrio Times 編集担当です。

これまで様々なnoteでサンリオの企業理念「みんななかよく」が登場していますが、サンリオでは社会貢献活動を通して世界中に「みんななかよく」を届けようとしています。

そこで今回はサンリオのサステナビリティ活動、そして「Sanrio Nakayoku Project 」の思いや活動について紹介していきたいと思います。

Profile : 辻󠄀友子(つじ ゆうこ) /
1991年、株式会社サンリオ入社。途中12年間のブランク後、2013年に復職。
海外事業の担当を経て、2022年よりグローバルサステナビリティ推進室 室長に就任。
常務執行役員。 趣味は、温泉、海外の自然と街めぐり、食べ歩き。

世界中が「みんななかよく」を目指して!  Sanrio Nakayoku Project


ー 「グローバルサステナビリティ推進室」とはどのような部署なのでしょうか?

辻󠄀:一言で表現すると、笑顔をお届けして世界中が「みんななかよく」なることを目指している部署です。

サンリオは、これまで社会貢献活動についてはあまり公にしてきませんでしたが約20年前から、全国の病院や施設、災害被災地を廻ったり、病気や障がいと闘っている子どもたちをはじめ、様々な状況にいる方たちを応援する活動を行っています。

これからは会社としてサステナビリティにより注力し、その活動をみなさんにも応援してもらいたいという思いから、2022年1月に「グローバルサステナビリティ推進室」が新設され、国内・海外のサステナビリティに関する活動を進めています。

サンリオの企業理念である「みんななかよく」を社会貢献活動で世界中に広めていく・・・私たちは、それを「Sanrio Nakayoku Project」と名付けました。

ー このプロジェクト名にはどのような思いが込められているのでしょうか?

辻󠄀:グローバルでの活動は構想段階からあり、チームで考えたネーミングの候補を世界中のみなさんが理解できるよう、海外のサンリオグループ各社にもヒアリングを行いました。
その中で選ばれたのがサンリオの企業理念にもある“なかよく“でした。

サンリオが日本のKawaii文化発展に貢献し、海外でも広く認知・賛同されたように、“Nakayoku”の活動を世界中に広げていきたいという願いが込められています。

ー サステナビリティという言葉は難しそうなイメージがありますが、「Sanrio Nakayoku Project」という名前だと、どんなことをしていくのかイメージしやすいですね!


サンリオが取り組むサステナビリティ活動


ー "Sanrio Character Aid" がグローバルサステナビリティ推進室における活動の柱のひとつと聞いたのですが…そもそも "Sanrio Character Aid" というのはどういう活動なのでしょうか?

辻󠄀:"Sanrio Character Aid" は、キャラクターが全国の病院をはじめ、特別支援学校、重度心身障がい者施設、児童福祉施設、被災地などを訪問し、笑顔と思いやりの心をお届けする活動です。

ーこれまで20年間に渡り、170回、2万人以上の方に笑顔をお届けしてきたそうですね。 中でも印象に残っていることはありますか?

辻󠄀: 大分県にあるサンリオのテーマパークのハーモニーランドと協働して、九州の病院で "Sanrio Characte Aid" を行ったときのことです。
入院している子どもたちの前にサプライズで「ハローキティ」が登場し歓声に包まれるなか、一人の女の子がお部屋から出て行ってしまったんです。

「どうしたんだろう?」と思っていると、しばらくして髪を整えて、おしゃれをして戻ってきたんです。話を聞くと、「キティちゃんが来てくれたので、可愛くして一緒に写真を撮りたい!」と。

毎日、病院で過ごしている子どもたちにとって、キャラクターとの対面が心が躍るような瞬間になっていたのだなと、心を打たれました。

医療従事者のみなさんからも、「サンリオのキャラクターが病院に来てくれて、患者さんが普段は見られない、とびきりの笑顔になっています!」とのお声をいただき、そんな時は私たちもとても嬉しくなる瞬間ですね。

"Sanrio Character Aid" は、患者さんだけでなく、医療従事者やご家族など、周りの方たちにも癒しや元気をお届けする活動だと感じています。

今後は世界中で"Sanrio Character Aid" を行い、一人でも多くの人を笑顔にしていきたいです。また、「Sanrio Nakayoku Project 」は国内の様々な社会課題に取り組むだけでなく、グローバル企業として、海外の活動にも力を入れています。


ー 国際協力機構(JICA)と協業した、途上国における啓発活動は記憶に新しいですね。

辻󠄀:
インドでは衛生習慣の重要性を広めるための「アッチー・アーダット(※)キャンペーン」に協力し、JICAとサンリオが共同で制作したハローキティの手洗い動画を通じて、子どもたちに手を洗うことの大切さを伝える啓発活動を実施しています。
※アッチー・アーダットはヒンディー語で「良い習慣」という意味

ーハローキティはインドへ行き、小学校などで開催された手洗いセッションに参加しましたね。

辻󠄀:現地の小学校で活動を行ったときは、当日「ハローキティ」が登場することはお知らせしていなくて、サプライズだったんです。

突然の登場に、子どもたちが目をキラキラさせ、その満面の笑顔を見た時は、キャラクターが持つグローバルな力を再認識した瞬間でした。

そのほか、グローバルな活動として、NGO団体(公益財団法人ジョイセフ)との協働で、アフガニスタンの子どもたちへキャラクターのマスクを支援しました。今後は海外の子会社と連携した活動も強化していきます。

画像:国際協力NGOジョイセフ
画像:国際協力NGOジョイセフ

ー ここまで会社としての大きな活動を挙げていただきましたが、社員個人が参加できる仕組みもあるのでしょうか?

辻󠄀:最近では本社社員によるトルコ・シリア地震緊急募金を実施し、マッチングギフト支援を行いました。社員に寄付を募り、有志から寄せられた金額に会社からも上乗せして寄付を行う取り組みなのですが、予想以上に多くの社員が参加してくれました。

そのほかにもプロボノ支援や、社員参加型の社会貢献活動も今後はもっと広げていきたいです。

ー プロボノ支援とはなんですか?

辻󠄀:仕事を通じて培った知識やスキルを活かし、得意とする分野で社会に貢献することです。

プロボノ支援の一例としては、昨年、品川区の児童養護施設にて、デザイナー職のボランティア社員が子どもたちに絵の描き方を教える、「サンリオの夏休み一日講座」があります。

チームのみんなが自分たちで立案・実行したこの活動は、東京都社会福祉協議会主催の「第8回 企業ボランティア・アワード」で評価され、最高賞の『大賞』を受賞しました。

ー 会社が積極的に行うことで、社員が参加しやすい環境になっているように思えます。

辻󠄀:まだまだこれからですね。社会貢献は強制するものではなく、個人それぞれで様々な考え方があって良いと思います。一方、会社としては、企業の責任として、社会課題に対する意識向上やサステナビリティについての社内理解・浸透に今後、一層力を入れていきます。

社会貢献活動の先に目指す未来

ー さて、ここまでサンリオの企業としての社会貢献活動についてお話いただきました。今回のSanrio Timesの記事を読んで、社会貢献活動に興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
私たち一個人が何か社会に貢献できることはあるのでしょうか?

辻󠄀:サンリオの無料会員サービス「Sanrio+」のポイントサービスの寄付のページから、日本赤十字社やUNHCRに寄付することができるんです。貯めた「スマイル」(ポイント)を寄付支援につなげられる取り組みなんですよ。

ー 今日はたくさんのお話を聞かせていただきました。辻󠄀さんの行動の原動力はどこからくるのですか?

辻󠄀:これまで100か国近い国や地域に行き、たくさんの方々にお会いしました。

普通に幸せに暮らしている人から、大変な状況の人まで様々な方たちがいました。状況は違っても、サンリオの商品やキャラクターに接したとき、誰もが笑顔になるんです。

私自身も人生でもっともつらい時期、サンリオにかかわるモノや人、そして体験に癒され、励まされました。

海外事業を担当していたときから、海外子会社が行う社会貢献活動に参加していたこともあり、企業としてのサンリオの存在意義を、私自身、強く意識しています。

ー 辻󠄀さんが最終的に目指す夢はなんでしょうか?

辻󠄀:企業理念の「みんななかよく」とサンリオのビジョン「One World, Connecting Smiles.(一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく。)」が世界中に浸透することですね。

"Sanrio Character Aid" の活動を日本全国へお届けしたいですし、「Sanrio Nakayoku Project」を世界中に広げていきたい。サンリオにしかできない、サンリオらしい活動で、これからも社会に貢献できたらと思っています。また今後は、それらを積極的に発信して、みんなが社会課題を考えるきっかけになれたら嬉しいです。


わたしのサンリオ時間


ー 最後に、Sanrio Timesでは、お話をお聞きした皆さんにとっておきのサンリオ時間をお聞きしています。

辻󠄀:私にとっては身近にサンリオがありすぎて、24時間すべてがサンリオ時間なのですが・・・自宅の一室がサンリオキャラクターグッズのお部屋になっています。

なかには世界に数点しかないミュージアム級のコレクションもあり、密かな自慢ですね(笑)

「Sanrio Nakayoku Project」を通じてこれまで出会ってきた子どもたちが、いつかサンリオのテーマパークに来てくれたり、生活にサンリオを取り入れてくれたりして、サンリオ時間がもっと増えてくれたら嬉しいですね。

終わりに

お友だち同士の関係も、“なかよく“するためには相手をよく理解することからはじめるのが近道。

「Sanrio Nakayoku Project」は、思いやりの心から大きな笑顔の輪が世界中に広がっていく可能性を感じました。

今回の記事でサンリオのサステナビリティが気になった方は、SDGs応援@ハローキティチャンネルでキティちゃんがわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

(おわり)

取材・文:あずさゆみ

(あずさゆみ  profile)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。

©️ 2023 SANRIO CO., LTD.   著作(株)サンリオ


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