見出し画像

2025さっぽろ雪まつりにマイメロディとクロミの雪像が登場〜制作の舞台裏〜

「2025さっぽろ雪まつり」は、北海道札幌市で開催される雪と氷の祭典です。国内外から200万人以上が訪れる、札幌の冬を代表する一大イベントとなっています。今年は2月4日から2月11日まで開催されました。

大通会場は、1丁目から11丁目まで約1.5キロメートルにわたり、大小さまざまな雪氷像合計129基が展示されます。そして大通会場11丁目(国際広場)に「マイメロディ」50周年と「クロミ」20周年を記念した特別な雪像が登場しました。この記事では、その制作の舞台裏をご紹介します。

さっぽろテレビ塔から見下ろす大通会場

1.  今年はマイメロディとクロミの“おそろい”アニバーサリーイヤー!

2025年は、「マイメロディ」が50周年、「クロミ」が20周年を迎えた特別な年です。それを記念し、「マイメロディ50周年&クロミ20周年」の雪像を制作することに決めました。

「一緒なら、もっとずっとかわいい」というアニバーサリーイヤーのテーマにもとづき、それぞれの持つかわいさでみんなを笑顔にしてきた“メロクロ”こと「マイメロディ」と「クロミ」が並んだデザインに決まりました。

このデザインをもとに立体模型が作られ、本格的な雪像制作が始まります。

ちなみに前年(2024年)には、「ハローキティ」50周年を祝う雪像が登場しました。新千歳空港にあるエンターテイメント施設「ハローキティハッピーフライト」から、キャビンアテンダントの衣装を着た「ハローキティ」も遊びに来てくれましたよ。

2. 雪像の制作工程

・制作初日

雪像の材料となる雪は、主に札幌市近隣の当別(とうべつ)町から運び込まれました。まずは、雪をパネルで囲った枠の中に機械で積み上げ、空気を含んだふわふわとした雪を均しながら、しっかりと固める作業を行います。

土台に使う雪の量は13立方メートル、高さは約4メートル!
これは10トントラック約5台分に相当します。

どの位置にキャラクターのデザインを配置するかを計測しマークした後、いよいよ職人さんの手によって雪を削り出す作業が始まります。

・制作3日目

今回の雪像は、上から下へと削り出す手法が採用されました。大きく削る際にはチェーンソーやシャベルなど、さまざまな道具を使って不要な部分をどんどん削っていきます。

・制作9日目

徐々に細かい作業へと移行し、横からみるとキャラクターの形が立体的に現れてきました。

ほんの少しの違いで印象が変わってしまうそうで、職人さんは何種類ものケレン棒(ヘラ状の道具)を駆使しながら、細部を丁寧に削り出していきます。今回は夜のライトアップも予定されていたため、削り出し作業と同時にライトアップの準備も並行して進められました。

3. 雪像の完成!

今年の札幌は例年より暖かく、春のような陽気が続きました。その影響で、先に削った部分が水分を含んで重くなり、沈んでしまうなどの苦労もあったそうです。それでも、職人さんの技術と工夫により、ついに高さ2.6メートル(台座を含めると3.5メートル)の雪像が完成しました!

雪像を見ていた方にもお話を伺いました。
愛知県から訪れたモさん(ペンネーム)は、「マイメロディ」が好きで、一緒に来た友人は「クロミ」が好きという、まさに“メロクロな関係”。

「雪像を見た瞬間、『かわいい!』と思いました。母もマイメロディが好きで、幼い頃から親しんでいたんです。」と素敵なエピソードをお話しいただきました。

4.特別なライトアップ演出

夜にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気に包まれました。

ライトアップでは、サンリオピューロランドで上演中の「Miracle Gift Parade」の使用楽曲「KAWAII FESTIVAL」に合わせた特別演出が行われました。

ふたりの隣にある「Miracle Gift Parade」の参加グッズ「ミラクル♡ライト(ミラクルハートライト)」をイメージしたハートも光り輝き、会場はかわいい光に包まれました。

さらに、開幕前日には「マイメロディ」と「クロミ」が登場しました。

ふたりで手を繋ぎながら大きな雪像を見て、とっても嬉しそうでした。ふたりの“おそろい”アニバーサリーイヤーの始まりに、素敵な思い出になったようです。

 終わりに

期間中に現場を取材していると、国内外問わずたくさんの方々が楽しそうに「マイメロディ」と「クロミ」の雪像を眺めている姿を見かけ、嬉しくなりました。

これからも笑顔の輪を世界中に広げていこうと掲げたビジョン「One World, Connecting Smiles.」の実現を目指し、キャラクターたちと一緒に一人でも多くの方へ笑顔を届けるお手伝いをしてまいります。

(終わり)

©︎ 2025 SANRIO CO.,LTD.    著作:(株)サンリオ


この記事が参加している募集