ガチカワコンペ審査に密着!「NEXT KAWAII PROJECT」動画撮影の裏側で見えてきたプロ視点の「サンリオ時間」
今回は「NEXT KAWAII PROJECT」についての話題です。
みんなで次世代に愛されるキャラを作る「NEXT KAWAII PROJECT」は、2022年6月にスタートしたユーザー参加型の新キャラクター発掘プロジェクトです。
社員投票を通過した25キャラクターの中から、「デザイン」「動画」「グッズ」の3つのステージで一般投票を実施、1位に輝いたキャラクターは2023年3月頃に本格的にデビューが決まるというサバイバルオーディション番組さながらのプロジェクトです。
STEP2の後半戦へとステージを移し、本日「ガチカワコンペ」の第1回目の動画が公開されました。
第1回目は「あったらいいな妄想グッズ対決!」をテーマとし、STEP2に進んだ10名のデザイナーが、自らが企画したキャラクターがもし商品化したら?と妄想を広げ、グッズを企画するという内容になっています。
MCは、寺島拓篤さん、大谷映美里さん(=LOVE)
コンペの審査員として、サンリオからは
社長 辻󠄀朋邦、
ハローキティ担当デザイナー 山口裕子、
シナモロール担当デザイナー 奥村心雪、
そして、ゲスト審査員として、内田理央さん
と、サンリオ商品企画部 森田百合子が参加して、プレゼン内容を審査しています。
「SanrioTimes」編集チームもその動画撮影の現場に立ち会っていたのですが、社長、山口、奥村、森田のコメントからは長年培ったプロの視点らしい「サンリオ時間」が見えてきました。
「サンリオ時間」についてちょっとおさらい
ここで、このサンリオ公式note「SanrioTimes」の名前の由来になっている、「サンリオ時間」についてちょっとおさらい。
サンリオでは、みなさんが日常の中で、サンリオのキャラクターやサービスなどにふれあってくれる時間を「サンリオ時間」として、その時間が少しでも笑顔あふれる時間になるよう取り組んでいます。
「サンリオ時間」のシチュエーションは飲食時間、学習時間、家事時間、ケア時間、仕事時間、趣味時間、運動時間・・・と実にさまざま。
日常のいろんなシーンがサンリオのキャラクターたちによって楽しさや喜びがプラスされていったら素敵だなと考えています。
収録現場の裏側から、新たな「サンリオ時間」が見えてきた!
ガチカワコンペ審査 第1回目のテーマは「あったらいいな妄想グッズ対決!」です。
STEP2に進んだ10名のデザイナーが、自らが企画したキャラクターがもし商品化したら?と妄想を広げ、グッズを企画しました。
各デザイナーの思いと妄想がつまったプレゼンボードは、どれも可愛くてすぐ商品化してもおかしくないくらい高レベルなものばかり!
・・・なのですが、審査をするのは社長の辻󠄀朋邦をはじめ、山口裕子、奥村心雪らという、サンリオでも屈指のプロ集団。
・個性:オリジナリティの高いもの
・商品価値:市場性・店頭映え
といったビジネスの視点も交え、次々に話題が飛び出しました。
カフェが舞台の全く異なる2つのキャラクター!「Kumalino」&「Creamy Afternoon」
森田:Kumalino(クマリーノ)は よくある設定の中、クマのおじさんを登場させたことで意外性をプラスしていると思います。コーヒーの麻袋で世界観を表現しているのもいい。
と商品企画らしい目線でコメント。
山口:クマはいつの時代も人気です。今はサンリオには商品化されているクマのキャラクターは少ないです。サンリオには淡い色のキャラクターが多い中、男性にもアプローチできるカラーリングだと思います。
とクマのキャラクターについて分析します。
続けて、
山口:コーヒーは子供に飲ませてはいけないもの(カフェインが強い飲み物)なので、ココアとか別な飲み物を増やしてみてもいいのでは?もふもふ感を活かすために、服を着せないというのもひとつの手かもしれないです。
と、ターゲットをお子さんにまで広げるよう提案。
確かに、お子さんにもなじみのある飲み物が題材になっていれば、親子でのおやつタイムでの利用シーンも訴求できそうです。
カフェを舞台にしたもうひとつのキャラクター「Creamy Afternoon(クリーミィアフタヌーン)」の“いつでも一緒にチル♪シリーズ”は、チルチルたちといつでもいっしょにいられるシリーズ。
マスコットや紅茶のギフトなど、使うシーンがイメージしやすい企画になっています。
くすみ系のカラーで、インテリアにもなじむデザインなのが魅力。
また、”いつでも一緒にチル♪シリーズ”にはカチューシャもラインアップしていて、カフェ巡りやおうちカフェのおともにするというシーンも提案してくれています。
森田:お揃いのカチューシャやぬい撮りで楽しめるのがいいですね。
マスコットはティーカップと同じくらいのサイズになるそうなのですが、それが「リアルサイズ」という設定も可愛い!
ティーカップと一緒にぬい撮りをして、アフタヌーンティーの楽しい思い出を写真に残したくなりますね。
山口:こちらは街のカフェのようで、Kumalino(クマリーノ)とは相反しているキャラクターですね。
と鋭く分析。
同じカフェのモチーフでも、街のカフェ、森のカフェでは商品展開やターゲティングが変わってくるのが興味深いところです。
自分らしく楽しめる!「はなまるおばけ」&「Fuwaranpukaran」&「はれのちにゅあ」
「はなまるおばけ」、「Fuwaranpukaran(ふわらんぷからん)」は自分らしく楽しめるグッズラインアップが特徴。
“HANAMARUOBAKEGOODS もこもこシリーズ”は、シンプルなデザインが魅力で、
森田:プレゼンボードがよくできています!
と高評価をゲット!
プレゼンボードからは、10〜20代の男女がターゲットになっていることがうかがえます。
どんなひとに、どんな風につかってほしいのかが一目でわかりますね。
左上のえらんで♪はなまるマスコットは色や小物をカスタマイズすることで自分だけのはなまるおばけを作ることができ、毎日持ち歩きたくなるアイテムになりそう!
“はじめましてのFuwaranpukaranぐっず”は、キャラクターのベースである白くてふわふわ、癒やされ、愛でたくなるグッズがいっぱい!
マスコットホルダーやトートバッグ(エコバッグ)はカラフルなカラー展開が設定されていて、テーマカラーにあわせて揃える楽しみもありそうです。
「はれのちにゅあ」の“ふあふあでぎゅっとシリーズ”は、「はれのちにゅあ」のキャッチコピー『ふあふあでやさしくぎゅってして』を表現した癒やしのデザインシリーズ。
にゅあのぎゅっとポーズが可愛い立体物やマスコット、布物には手触りのいい生地を使用していて、思わずぎゅっとしたくなる・ぎゅっとされた心地になれる『癒し』にこだわった仕様になっているそう!
奥村:ぬいぐるみというのは、キャラクターをこの世に召喚した存在なんですよねと話し、
奥村:ぎゅっとするマスコットホルダーは、推しの写真をぎゅっとして祭壇に飾るとかも面白そう。
とグッズのさらなる楽しみ方も提案。
カラー展開やカスタマイズの要素だけでなく、自分だけのアレンジをするという楽しみ方もあるんですね。
ユニークキャラの楽しいグッズ展開!「ぷりぷりうんぴ~ず」&「かぶりんぼくらぶ」
10キャラクターの中でも異色の存在感を放っているのが、「ぷりぷりうんぴ~ず」と、「かぶりんぼくらぶ」。
グッズの妄想も、とってもユニークです。
“ぷりぷりBABY〜ず”のプレゼンボードを見て、
社長:このモチーフは小学生をターゲットにしたものが多い中、ベビーに向けたのが面白い。LINEスタンプなどでZ世代へのアプローチも期待できそう。
とし、
会場からも、
「このモチーフをテーマにとりあげたのがすごい」
「赤ちゃんにうんぴ〜ずの帽子とは大胆だけど、お母さんの気持ちになってみたら赤ちゃんに使いたいと思うかもしれない」と大きな反響がありました。
うんぴ〜ずの色や形が楽しいガラガラおもちゃ、お世話ができるぬいぐるみセット、おしりにアップリケが付いたブルマパンツ、おしり拭きケースなど衣類から雑貨まで展開されていて、赤ちゃんとの生活がリアルに想像できる楽しいグッズラインアップになっています。
また、社長は“かぶりんぼくらぶ入会セット”にも注目。
これさえあれば、「かぶりんぼくらぶ」の仲間になれるという“かぶりんぼくらぶ入会セット”
かぶりんぼパーカーは、表面はキャラクターが着用しているものと同じデザインで、裏面は好きな表情のワッペンをつけて自分だけのパーカーが作れるアイテムです。
社長:可愛いから持ちたいではなく、持ったら可愛くなるという発想が面白い!
とコメントしています。
自分に自信のないシロ、ポポ、マメがなりたい自分の姿をかぶって過ごす「かぶりんぼくらぶ」の「会員になれるグッズ」ということで、自分も参加できる視点は新鮮ですね。
自分らしさを見つけようと頑張る姿をみて、一歩前に踏み出す勇気がもらえそうです。
完成された世界観!「月の裏のレストラン」&「HopHop Babies」&「Lulu Kurun」
「月の裏のレストラン」、「HopHop Babies(ホップホップベイビーズ)」、「Lulu Kurun(ルルクルン)」は世界観と設定がしっかりと作り込まれたキャラクター。
「月の裏のレストラン」は、“キッチンステッキシリーズ”と銘打って、お子さんが「料理」にワクワクと興味を感じてもらえる商品を妄想。
商品の形だけでなく、キッチンで使っている情景が思い浮かぶような構図がまるで絵画のようでうっとりしてしまいます。
森田:世界観がよくできています。デザインがおしゃれなので、キッチンアイテムに限らず、インテリアにしてもよさそう!
とさらなる商品展開をアドバイス。
月の裏が舞台なので、そこからは地球は見えないのですが、キャラクターは地球が映っているような目をしているのだそう。
キャラクターたちが地球に憧れを持っているというバックグラウンドストーリーを感じられる裏設定も魅力です。
「HopHop Babies(ホップホップベイビーズ)」は、可愛い赤ちゃんをあひるのかあさんが小さい体でパワフルに子育てに奮闘するストーリー。
“HopHop Babiesとスクスク大きくな〜れ”は、まさしくその世界観をそのまま表現した、赤ちゃん向けのグッズラインアップです。
「HopHop Babies(ホップホップベイビーズ)」と一緒にいる我が子を見れば、お母さん、お父さんもほっこり癒やされること間違いなし!
あひるのかあさんが育児を頑張る様子にも元気づけられそうです。
そして、「Lulu Kurun(ルルクルン)」は、なくなったペットたちがたどりつく雲でできたちいさな島“エンジェランド”が舞台になっているという、穏やかで、でもちょっとだけせつない世界観になっています。
“はじめましての1ページシリーズ”は、初めてのグッズプロモーションの想定で、ストーリーブックがあるのが一番のポイント。
「Lulu Kurun(ルルクルン)」のストーリーは、離れた人とのつながりや、思い出を宝物として大切にしているそうで、レターセット、ダイアリー、ペンなど、世界観にしっかり入り込めるグッズ展開になっています。
ぬいぐるみ、枕、ブランケットといった、手にした人が優しく穏やかな気持ちになれるアイテムも。
これらのキャラクターについて、
山口:ストーリーができあがっているので、重厚なアニメが作れそう。
山口:キャラクターは、ファンから質問を受けながら設定やストーリーができていく部分もあります。
と商品化のその先まで妄想!
社長:ある程度のストーリーはありつつ、ファンとコミュニケーションを重ねて物語が広がってキャラクターに深みがでていくといいですね。
と重ね、キャラクター作りのプロ集団ならではの話題が広がりました。
まとめ
今回は10のキャラクターを4つの切り口で紹介していきましたが、ガチカワコンペ審査ということで、各キャラクターのプレゼンボードはいずれもデザイナーの“ガチ”な思いが伝わるものでした。
社長やベテランデザイナー、そして商品企画担当が長年培ったプロの視点でのコメントは、さらに妄想を膨らませるようなアイデアが次々と飛び出し、「サンリオ時間」の新しい可能性を発見することができました。
「NEXT KAWAII PROJECT」はいよいよ折り返し地点。
本日、ガチカワコンペ審査の第1回目の動画が公開されたので、ぜひご覧ください!
YouTube番組は第5回まで、これから毎週配信していきます。
第2回 「行ってみたい!キャラカフェ考案」 2022年12月1日(木)17時
第3回 「もしもピューロランドにアトラクション進出するなら⁉︎」 2022年12月8日(木)17時
第4回 「アイデア膨らむカプセルトイ企画」 2022年12月15日(木)17時
第5回 「スマホで楽しむアプリ提案書」 2022年12月22日(木)17時
ぜひ、未来の人気者たちを応援してください!
取材・文:あずさゆみ
写真:あずさゆみ
(profile)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。
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